(70点)「夢をかなえるゾウ2」を情熱的に感想・評価・レビュー。前作と比べて。

投稿日: カテゴリー: Blog(ブログ), Literature(文学), MembersOnly(会員限定), Radio(ラジオ)

どうもこんにちは、SenKuSya代表のKotaです。

以前、「夢をかなえるゾウ」が素晴らしい本だったということで、ブログを書きました。

(99点)「夢をかなえるゾウ」を情熱的に感想・評価・レビュー。偉業を成し遂げた自...
この作品のカテゴリーは、自己啓発本ですね。自己啓発本というと、大して為にならないものと考えがちかもしれません。しかし、この作品が他と違うところは、174万部も売...


前作が素晴らしかったので、2作目は一体どんな感じになるのだろうと思い、実際に読んでみましたので、僕の感想を交えながら紹介していきたいと思います。


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「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」について

200万部突破のベストセラー待望の続編、今回のテーマは「お金」。
もしお金が十分にあったら、人は一番やりたいことをするはずです。しかし、私たちは明日を生きていかなければなりません。将来のことも考えなければなりません。養うべき人がいるとこの問題はさらに大きくなります。
こうして多くの人が、お金に対する不安を解消できぬまま、やりたいことをあきらめていくのです。 夢をかなえようとする人は、「お金」とどう向き合っていけばいいのでしょうか? この問題に一つの解答を示したのが本書です。
もちろん、前作と同じように、ガネーシャは自分勝手のひどい神様です。しかし、今回は他の神々(貧乏神)も加わって、「お金」という問題に一つの明確な解答を示してくれます。
今、やりたいことはあるけど一歩踏み出そうか迷っている人、そして、どの道に向かえばいいのか分からず行き詰まっている人に。本書は、新しい道を進み始める大きなきっかけになるはずです。


今回は「お金」をテーマにと書いておりますが、それよりは「芸人という人生について」と言ったほうが分かりやすい気がします。

芸人をテーマにした物語で、真っ先に僕が思い浮かべるのは、ピースの又吉直樹が書いた「火花」です。

「火花」の感想はこちらの記事に書いてあります。

(100点)ピース又吉直樹「火花」を情熱的に感想・評価・レビュー
自分の原動力はなんなのか。自分は何のために、エンジニアとして働いたり、ブログを書いたり、アプリを作ったり、文学を読んだりしているのか。絶対に違うと言えること...


僕は火花に関しては、100点をつけました。
芸人が芸人自身の人生を書いていることで、その苦しみや葛藤や情熱が、物凄く上手に表現されていて、読んでいて涙が出ながらも、自分の信じる道を突き進もうと誓えた本で、僕はとても大好きな本です。

その「火花」と比べて、本作はどうなのかと問われると、はっきり言って、「火花」のレベルではありません。
特に感動するようなところはありません。

この「夢をかなえるゾウ」の前作が爆発的に売れたのは、実際に陥るかもしれない様々な人生の状況に対して、様々な偉人の人生から学んだことが沢山記載されていて、多くの人が為になるなと感じたからだと思います。

それに対して今作はどうか。
僕が70点という低い点数をつけたとおり、今作は率直に言うと、帰隊に応えてくれませんでした。
偉人の人生から学んだことが引用される機会は圧倒的に少なくなり、そしてかなり小説チックになっています。

小説にするなら小説にするで、僕はかまわないと思っています。
僕は純文学が好きなので、小説を読む機会はそれに比べると少ないのですが、例えば、僕が以前読んで感想を書いた「夏の庭」は、小説でも、読者に生きるということについて考えさせてくれる良さがありました。

(92点)「夏の庭」を情熱的に感想・評価・レビュー。僕らは生きることに向き合って...
今日は「夏の庭」という中高生向けの小説を紹介していきたいと思います。この小説のテーマは、身近な人の死です。その死というものも幼い少年たちが体験し、その中で学...


小説と純文学の違いは何かと問われれば、非常に曖昧ですが、僕はストーリー展開に重視を置くのか、主人公の心情に重視を置くのかの違いだと思っています。
もっと分かりやすく言えば、小説のストーリー展開は、マンガのストーリー展開のようなものです。
マンガでは登場人物の心情なんかよりも、ストーリー展開に圧倒的に重心をおいてますよね。
それに近いです。

そして、この「夢をかなえるゾウ2」が小説チックになってしまったことによって、何が起きたのかと言うと、為になると思う部分が、沢山削がれてしまいました。
前作は、偉人の引用を引き出すために、物語を進行させていましたので、数多くの素晴らしいことが書かれていたのですが、今作は、ストーリー展開をさせるために書かれていて、その分偉人の引用が極端に減っているんですね。

そして、小説として面白ければまだ良いんですが、小説のレベルは大したことはありません。
元々そういう人生逆転物語の小説を読むという気構えで、この本を手に取った人なら、面白いかもしれませんが、前作と同じような、もしくは底からレベルアップしたものを求めて、この作品を手に取った僕としては、物足りなさと、自分が思い描いていた進行方向とのズレにがっかりしてしまいました。


まあここまで批判的に書きましたが、この作品の中にも、「ああ、これ自分と同じ考え方だなあ」と思う部分がありました。
それは、本を読むことに関する次の文です。

「本を読んだくらいで何が解決するっていうんですか」
するとガネーシャは不思議そうな顔をして言った。
「いや、むしろ本読んで解決せえへん問題なんてあれへんで」
そしてガネーシャは図書館を見上げて言った。
「仕事、お金、人間関係、幸せ……人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。
そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。
その『本』でも解決でけへん悩みちゅうのは何なん?
自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん?
自分は悩みのガラパゴス諸島なん?

僕は常に本を読んでいます。
もしかしたら、今日一日の自分の現実世界での活動から得られる学びよりも、今日1時間かけて読んだ、この本の架空の物語の中から得られる学びの方が多いんじゃなかろうか、そう思うことも多々あります。

だから、僕は皆さんにも是非本を読み続けて欲しい。
本から生き方や考え方、趣味、思想、技術、経験、何でも良いので、出来る限り多く盗み取って欲しいと思っています。

あと、「夢をかなえるゾウ3」も出ているらしいので、是非それも今度読んでまた感想を書きたいと思います。


今日はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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それでは、また明日。


本文中に出てきた作品





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